ダーツについて

ダーツの投げ方

ダーツの基礎知識

ボード
ダーツ競技で使用するボード(ブリッスルボード)は、最高級の強い麻(サイザル麻)を使い、その麻を何百万本もまっすぐ束ねて数十トンの圧力により圧縮してあります。そのため、ポイントが刺さっても引き抜けば繊維の圧力で穴が元通りに復元されます。実に15万回以上使用可能な耐久力を持っています。ボードは、競技を厳正に行うよう世界ダーツ連盟によって、直系45.5cm厚み3.7cm重さ4.7kgと得点エリアのサイズも含め、厳しく統一されています。右写真が社団法人日本ダーツ協会の公認ボードです。
ダーツ
試合ではダーツは、3本一組として使用されます。自分専用のダーツを持つことは、技術上達のためには欠かせないことですが、ビギナーにとって、沢山あるダーツの中からどれを選べば良いのか大いに悩むところです。重さは競技規定で50g以下、長さは30.5cm以内と決められていますが、18~24gが一般的に使用されている重さで、この範囲の中でしっくり馴染む投げやすいものを選ぶのが良いでしょう。図に示したように、ダーツは、ポイント、バレル、シャフト、フライトの4つのパーツから構成してあり、それぞれ交換することが出来ます。自分の好みのものを組み合わせて使用して下さい。
バレル
バレルの材質はタングステンとニッケルの合金、それもタングステンの含有率が80%以上のものを選ぶようにします。ダーツは、集中して投げ込むため、細さとある程度の重さが必要です。その点タングステンは、硬くて比重が大きく融点が高く、一方ニッケルは延性属性に富み、水や空気に侵されにくいと云う性質を持っているので、耐久性にすぐれたダーツを作ることが出来るからです。
シャフト
シャフトはバレルとフライト(羽根)をつなぐ、いわば連結棒で、材質は合成樹脂やアルミニウム、木などが有ります。長さも大(約5cm)中(約3.5cm)小(約2.5cm)と幾つかの種類が有ります。いくらバレルが良くてもシャフトが合っていないと、ダーツはたちまちバランスを崩し、決して思いどおりには飛んでくれません。納得のいくまで色々のシャフトを試してみて選んで下さい。
フライト
フライトはダーツの飛び方を安定させる大事なパーツです。形は細長くて丸みを持つ卵型と多角形型が有りますが、大き目の方が飛行は安定します。合成樹脂や紙で出来ていますが、現在では折りたたんで持ち運べるポリフィルム製がほとんどです。

ダーツの投げ方

ダーツの持ち方(グリップ)
持ち方(グリップ)は銃身となるバレル部を親指と人差し指で持ち、中指をそえます。大事なのは、親指と人差し指、中指(薬指)の力のバランスです。自分に合った無理なく自然に投げれる指の位置を選びます。
ダーツの投げ方1-スタンス
フダーツボードに向かう立ち方の基本姿勢としては、正面型、側面型、中間型ですが、決まりは有りません。
自分にあった一番投げやすい角度を見つけることが大切です。
ダーツの投げ方1-スローイング
脇を軽く締め、ひじを空間に固定して、テイクバックからフォロースルーまで頭や体を動かさず、ひじを支点にして投げます。
【実際に投げるときの連続動作】
実際に投げるときの連続動作
  • STEP1 ユーミング(構え)
    まず、狙うポイント個所に目線を合わせます。ゆっくりと肘を、肩から直角に伸ばし、目線のライン上にダーツを持っていき、固定します。
  • STEP2 テイクバック(腕の引き)
    構えた位置から、肘を固定したまま腕を引きながら自然に倒し、そのまま手首を折返し、標的と目を結ぶように引き付けます。
  • STEP3 リリース(投げ放し)
    引いてきた腕の力を利用し、その反動に自然のままで肘を固定したまま、腕を前に突き出す感じで投げます。最初の構えの位置でダーツを放すようにし、扇型の一定した放物線を描くように、腕の動きを一定にして投げます。
  • STEP4 フォロースルー(腕の伸ばし)
    投げた後の手が、ボードに向かってまっすぐ伸びている事が重要です。手が左右にブレると、ダーツも左右にブレます。そのときに指先が狙った個所の真下にくるようにします。